10月18日 1日目 午後の様子

国内来賓講演:小名木善行氏
「古くから有事への備えを大切にした日本社会、そして今は?」

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「日本の心をつたえる会」代表で、ブログ「ねずさんのひとりごと」でお馴染みの小名木善行氏の講演です。

地震、台風、洪水、火山...日本は、世界有数の自然災害大国。昨今も、御嶽山の噴火、大型台風の日本列島縦断など、常に、自然の脅威に曝されています。こうした自然に対して、日本人は、古代からどのように向き合い、どのような社会を作り上げていたのか。わかりやすくご説明くださいました。

日本の縄文時代には、武器がなかったこと。稲は実は大陸から伝わってきたのではないかもしれないということ。皆、助け合って生きていたこと。出土された遺跡から分かるのは、縄文時代が非常に高度で豊かな社会を築いていたということでした。これらの事実をどれだけの人がご存じでしょうか。

その後の日本社会でも、為政者は民衆をいたずらに支配せず、お互い尊重していたそうです。お互い助け合い、全員が幸せに暮らしていけるような社会を作っていた日本。このような伝統を、子や孫に伝えていくことが私たちの使命であるということが、よくわかる発表でした。

国内来賓講演:白川太郎氏
「先端医療とホメオパシーの統合へ」

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東京中央メディカルクリニック 理事長で、医師の白川太郎氏。先日開催された、ワールドフォーラム主催の「統合医学を結ぶ!」公開講演会でも、由井大会長と共に登壇されました。

現代医療では、たとえば風邪なら、すべての患者に同じような治療をしますが、人の体質は、一人一人違います。同じものを食べても、太る人痩せる人、病気になる人、問題ない人、反応は様々で、一様に「良い」「悪い」というものは無いのです。

ホメオパシーでは、一人一人の体質に合った治療をします。インドのアーユルヴェーダでも、体質ごとに治療が異なります。

この体質の差異は、遺伝子の差異として、現代医学でもようやく研究され始めました。 一人一人の体質に合った治療をすること、免疫を向上させる治療をすることが、統合医療の方向性だと仰っておられました。これは、まさにホメオパシーの治療方針そのものだと思います。

今後の統合医療と最新の癌治療などについて知ることができた、大変興味深い内容でした。

海外来賓講演:プラサンタ&プラティップ・バナジー父子
「がんなど難病へ有効なホメオパシーアプローチ
"バナジー・プロトコル"(前半)」

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JPHMAコングレスに、インドから、ホメオパシー界の第一人者であるプラサンタ&プラティップ・バナジー父子が駆けつけてくださいました。

インドでは、ホメオパシーは第一医学。
バナジー家は、4代に渡るホメオパスの家系で、研究の集大成であるバナジー・プロトコルは、世界的に知られています。日本でも著書「バナジー・プロトコル ーホメオパシーにおける病理的アプローチー 」の翻訳本がホメオパシー出版から発売されています。

この講演は、インターネットTVでもライブ配信されました。

バナジープロトコルは、多くの患者に対する実験結果と統計に基づいて、客観的な病名に対する処方、プロトコルとしてまとめられました。癌などの難病からさまざまな病気治療に適応され、日本の多くのホメオパスや学生によるホメオパシー治療にも役立てられ、成果を上げています。

今回、バナジープロトコルの適用例として、脳腫瘍、肺癌、骨癌のケース事例が取り上げられました。ホメオパシーのレメディー摂取によって、さまざまな腫瘍が消えたり、改善したりする症例が、治療前と治療後のMRIによる写真等、エビデンスが明確に示され、ホメオパシーの治癒の可能性を示していただきました。はじめてホメオパシーにふれた方々や初めてバナジー氏の講演に触れた方とってには、「目からうろこ」の内容だったと思います。引き続き、2日目に発表されますのでお楽しみに。  

基調講演:由井寅子大会長
「今こそ、有事にそなえる 食、心、命、知 すべてにホメオパシー1
ー癌など難病症例、有事・災害対策、心の問題、農・食etc
ホメオパシー的生き方ー」

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満を持して登場したのは、由井寅子大会長です。会長は、有事に備えるためのホメオパシーの必要性について発表されました。

会長曰く、日本は、ずっと前から「有事」の状態だったとのこと。戦後の罪悪感教育により、間違った知識や価値観を植え付けられ、他国の脅威や憎しみを煽る報道もされているからです。戦争には、武力による戦争と、情報による乗っ取り型の戦争があります。日本では現在、様々な意見や情報が交錯しているので、既に、戦争状態にあるのかもしれません。

JPHMAでは、有事に備え、「賢い母さん 副作用のない安全なホメオパシー」を合言葉に、レメディーのホームキット携帯を呼び掛けています。

由井会長によるホメオパシー治療事例として、突発性血小板減少性紫斑病、白血病、膠原病の難病のケースがDVDで放映されました。いずれも難病ですが、ホメオパシーによって、このような事例も改善していく様子を目の当たりにして、会場の皆様はホメオパシーの可能性を垣間見て、驚きをもって迎えられたことと思います。

最後は、豊受自然農による食の活動の映像で締めくくられました。

食、心、命、知。多面的な角度から日本人の健康と安全を守ろうと日々尽力する由井会長の先進的な熱意のこもった取り組みに、会場の参加者から、今日一番の大きな拍手が送られました。

パネルティスカッション

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由井寅子大会長および御来賓の方々による今日のテーマと発表に関する感想と、ご自身の考えを語っていただきました。

パネルディスカッション参加者:
■由井寅子大会長(JPHMA会長)
■高野弘之氏(池尻クリニック院長)
■池田整治氏(元自衛隊幹部、美し国副代表)
■小名木善行氏(日本の心をつたえる会代表)
■白川太郎氏(東京中央メディカルクリニック 理事長)
■プラサンタ・バナジー氏(インド・医師ホメオパス)
■プラティップ・バナジー氏(インド・医師ホメオパス)
■田村翔子氏(JPHMAホメオパス)

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インド・ドクター・バナジー ホメオパシー研究財団
JPHMA共同記者会見
ホメオパシーは科学であり、医学であり、有効な統合医療である!

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由井大会長およびバナジー父子による記者会見が行われました。

記者のみなさまから 農業やホメオパシーに関するさまざまな質問が寄せられ、由井大会長およびバナジー父子より、熱心に答えていただきました。

その中で、インドのホメオパシーについての質問がありましたので、一部ご紹介します。

フジサンケイビジネスアイの記者の方よりの「インドのホメオパシーがどの程度、市民権を得ているのでしょうか」という質問に対して、バナジー氏が回答された内容を紹介します。

バナジー氏より

「ホメオパシーは、インドでは非常に人気があります。1952年にインドが独立した時、ホメオパシーについてどうするか、話し合いが持たれました。その時、西洋医学の医師が、ホメオパシーに猛反対しました。

当時のインドの厚生省の大臣は女性で、ホメオパシーの良い効果を知っていたので、国民に意見を聞くべきだと言いました。そこで、国が1年かけて、インド中を回って、どんな医療を使っているか調査しました。その結果、75%の人がホメオパシー、25%が人が西洋医学を使っているという状況でした。市民権を得ているのはホメオパシーで、西洋医学を使っていない人がほとんどでした。2002年も同じ調査をしましたが、ほぼ1952年当時とほぼ同じでした。ですので、堂々とインドでは、合法的にホメオパシーを使って治療できます。

ホメオパシーに比べて、西洋医学は、高額なので、一般の人には、なかなか手が届かないという理由もあります。インドの田舎の小さな村や町では、ホメオパシーが一般的です。インドの人口は11億ですが、都会に住んでいるのは、わずか15%です。村で病気になると、西洋医学の病院は遠いので、学校の先生に診てもらいます。学校の先生の多くがアマチュアのホメオパスだからです。彼らは臨床経験も豊富で、1日100人の「患者」を診ている人もいる状況です。」

パーティ「インド・バナジー父子来日ウェルカムパーティー」
会場:東京商工会議所ビル内
アトラクション:シタール&津軽三味線競演 他

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濃密で熱気あふれた1日目の発表の後、バナジー父子をお迎えしてパーティーが開かれました。

パーティーでは、豊受自然農で栽培された野菜やハーブをふんだんに使った料理が振舞われました。そして、沖縄のホメオパスや和歌山のホメオパスの活動報告や現状紹介、プラサンタ・バナジー氏の誕生日のお祝い、お楽しみのプレゼント抽選会など盛りだくさんの内容に加えて、インドのシタールと津軽三味線の共演が花を添え、会場は熱気に湧いていました。

パーティーの終了にあたって、由井大会長は、次の言葉で本日のコングレスを締めくくられました。

「本当に、世の中何が起きるかわかりませんが、希望を持っていきましょう。命ある者達は、一生懸命生きなければなりません。ホメオパシーを使って、自分も人も幸せになっていきましょう。そして、共に手に手を取って、愛し愛されて生きていきましょう。コングレスは、明日も続きます。皆さん、お疲れさま!」

そして、最後に、ホメオパスの唄を全体で合唱して幕となりました。

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