ストットラー氏 JPHMAインタビュー
海外講師来日時 恒例のJPHMAインタビューが3日目の講義終了後に行われました。

ストットラー氏は、既に33年間にわたりホメオパシーを勉強され、療法家として、癌など慢性病を含め8割を超える治癒(根治)率を達成している欧州でも傑出したホメオパスの1人ですが、今回のインタビューでは、講義では触れられていない様々な話題にも話が及び予定を越える1時間以上にわたっての充実した内容となりました。
ホメオパシーとの出会いとケントのクラシカルホメオパシー
ストットラー氏のホメオパシーとの出逢いから、なぜ、タイラー・ケント氏のクラシカル・ホメオパシーに限界を感じたのか、サミュエル・ハーネマンの原点に戻ってハーネマンが真に言いたかったことを理解するハーネマニアンと呼ばれる活動を始めるに至った経緯など、とても興味深い内容の話をうかがうことができました。世界の多くの現役ホメオパスが、「オルガノン」と「慢性病論」は過去のものとして、しっかりと学ぼうともせず、また後世にケントなどによって都合よく解釈された間違った解釈を検証もせずに信じ込んでしまっていることが、現代の多くのホメオパスたちが慢性病を治癒に導くことができずに苦しんでいる大きな原因であること、最初にストットラー氏もクラシカルホメオパシーの門をたたき、現代のクラシカルの大御所ともてはやされたブトーカーやサンカランなどの講義も受け、そのやり方を試したが、患者を治すという点では、満足な結果を得られなかった。そうして氏自身も多いの苦悩したこと。そしてホメオパスとし て、治癒に導けずに臨床で答えに迷った際に、「オルガノン」第6版(※ケントはこの最終の完成版を読ん でいない)と「慢性病論」を読み返す中に、「治癒」への解答をいつも見つけ出すことができた幸せについて語られました。ハーネマンが不世出の真の天才であったと述べ、自身でハーネマニアンというハーネマンの原点に戻る活動をはじめられたそうです。、そして今、これが新しいムーブメントになりつつあることを述べました。
日本のホメオパシー教育がこれから世界をひっぱっていく
また、ストットラー氏からは欧州のホメオパスでも、「マヤズムとは何か」ですら満足に理解していたホメオパスがストットラー氏が慢性病を治すためのマヤズム理論を発表していくまで皆無といった状況で、由井学長に指導された日本の皆さんは、これまで由井学長がこの点を認識して16年間にわたってケンティアンの間違った影響を受けないよう様々努力をしてこられたお陰で、最初からハーネマンの勢いをつぐ、世界で も最先端のホメオパシーを最初から学べる点で本当に幸せな環境にあることや、これから日本の由井学長のホメオパシーやホメオパシー教育が世界のホメオパシーの発展を牽引していくことになるだろうという点についても話されました。
ハーネマンの真の継承者を目指して
由井学長からはハーネマンが慢性病論を発表した時に、9割のハーネマンの弟子たちがハーネマンを離れていったエピソードが紹介され、ハーネマン自身、慢性病論の中で、将来この本を開いて勉強する人たちに、ハーネマンの伝える真のホメオパシーを継承していってもらうことを託していたこと、そして、今、ストットラー氏をはじめ、今のRAHで学ぶ私たちが、ハーネマンの道を歩んで、真のホメオパシーの継承者を目指して学んでいることを喜びたいといった話もありました。
大事なことは治すホメオパシー、ハーネマンの原点に戻ること
ストットラー氏からは、学ぶ前に争っているという海外のホメオパシー界とは異なり、 特に、日本のJPHMAが、ハーネマンを原点に学ぶことを基本に据え、また治すことを重点にしている点が評価され、くだらいないクラシカルvsプラクティカルの争いなどの内輪の論争や、医師ホメオパスと非医師ホメオパスなどの争いに巻き込まれて無駄なエネルギーと時間を使うことなく、また、RAHでは一般の方も医師、看護士など医療関係者も、分け隔てなく、皆が熱心にホメオパシーを学んでいる点がすばらしい、あなたがたは、ケントなどの道に染まってもないので、軌道修正のための大きな労力を払うこともないのでよかったですねというような話もありました。
新型インフルエンザ問題について
新型インフルエンザに関しての理事からの質問に対しては、新型インフルエンザワクチン は全くの無駄な行為であること、ストットラー氏自身、10名の新型インフルエンザ患者の治癒に関わったが、GELS.、EUPER−PER.、ARS.、MERC.といったレメディーを使用し、すべての方が治癒したが、特に、ホメオパシー医学の観点から、梅毒マヤズムの病理が深い方は新型インフルエンザのリスクゾーンにあるため、ホメオパスにかかり、日頃から抗梅毒マヤズム治療を行うことでリスクを取り去ることになる点などを話されました。ホメオパスはマヤズム治療や抗梅毒マヤズムレメディーなどについてしっかり学んでいく重要性を改めて感じるとともに、今回の集中講義などのように、マヤズムや各マヤズムレメディー、そして治療メソッドを実践的に学べる機会は大変貴重なものであると感じました。
インタビューの模様を沖縄校参加者に特別公開
通常、JPHMAの東京会場の理事のみの参加で行われるインタビューですが、今回は、 沖縄開催ということで、英国、東京、大阪、福岡会場の理事ともTV中継で結んの開催となり、また、沖縄会場では、初めて、スクーリング聴講のホメオパス、学生も公開の形で行われ、皆さん目を輝かせてインタビューの内容に聞き入っていました。

⇒講義2日目の昼食時のトピックスを紹介します。