欧州、だぶつく新型インフルワクチン 副作用を恐れ、低い接種率

欧州の状況は、医療従事者枠に接種希望者が殺到しワクチン不足が報道された日本の状況がかなり違っているようです。

12/20日付で朝日新聞が報じたことによると、欧州各国では副作用を恐れ、新型インフルワクチンの接種が低迷しているようです。

http://www.asahi.com/health/news/TKY200912190279.html

また、欧州で大量に余った新型インフルエンザワクチンの在庫を「人道支援」や「善意」というの名の下に、東欧やアフリカなどに寄付、売却しようという動きも広がっているようです。「自国民が安全性にNo!」と言っているワクチンを「善意」で、発展途上国の人々に寄付する行為こそ、「偽善」で「非人道的」ではないでしょうか。

過去にも、汚染されたワクチンが発展途上国へ輸出されたり、水銀含有で米国で使用禁止となったワクチンが発展途上国に流用されたり、先進国で安全性に疑義のあるクスリやワクチン在庫の発展途上国に輸出が繰り返されています。また、関係者からの内部告発などから、アフリカでのエイズ蔓延と援助名目で行われた「汚染された予防接種」との関係も徐々に明らかになってきています。わたしたちは事実を知り、もっと賢くあらねばならないと思います。

12月に発売された JPHMA会長由井寅子著「それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?」が大きな反響を読んでいます。予防接種について興味のある方で、まだお読みになっていない方は是非1度、お読み頂ければと思います。