大学生へのはしか予防接種キャンペーンを考える

■はしかと解熱剤の投与との関係

※書籍「それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?(由井寅子 著)」より抜粋

西アフリカのガーナで行われた調査結果についてお話します。当時のガーナは食糧事情も悪くて、子どもたちの死亡率も高い国です。

そこで、はしかにかかった子どもに解熱剤を投与した場合と投与しなかった場合で、どのような違いがあるのかを同数の子どもで調べてみました。

そうしたら、解熱剤を投与した子どもの死亡率は35%以上だったのです。

一方、解熱剤を投与せずに放っておいた子どもの死亡率は7%未満でした。

この 7%というのはガーナだからであって、これがもし日本だったら、食生活や衛生状態もしっかりしていますから死ぬことはまずないはずです。

私は以前、はしかで死ぬ子どもがいるのは熱を止めるからではないかと述べたことがありますが、実際このように、はしかの際に解熱剤を使うことで死亡率が5倍になるという事実があったのです。

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日本人の知らない、はしか予防接種のリスク

書籍「予防接種は果たせて有効か(トレバー・ガン 著)」より抜粋

Q:日本では毎年数十人が麻疹で死亡しているらしいですが、英国でも同じような状況でしょうか?

A:〈 トレバー・ガン 〉いいえ、英国では同じではありません。

はっきりとした数字は分かりませんが、例えば1994年に英国では麻疹ワクチンの推進が行われましたが、麻疹で最後に死亡者が出たのは1989年のことでしたから、その5年間で、麻疹による死亡者はたった1名だったことになります。

現在も同じような数字だと推測します。

英国では麻疹による死亡者はとても少ないと言えます。

Q:英国ではどのような人が麻疹で死亡するのでしょうか?

A:〈 トレバー・ガン 〉英国での麻疹による死亡者は、昔から通常の免疫疾患として診断されています。

つまり、白血病の子どもに化学治療を行うような形で免疫抑制剤による治療を受けます。

Q:麻疹は小グループのなかで感染するという記事がありました。

麻疹はウイルス感染でないと理解していますが、なぜ麻疹は小グループの中で同時に発症するのでしょうか?

A:〈 トレバー・ガン 〉これらの概念は混乱しやすく、しばしばホメオパシーは一般医療の考え方と正反対であると見られますが、これらは完全には正しくありません。

つまり、ウイルスは存在しますが、病気を考えるときには病気の感受性、毒性、抑制と、肉体のなかにすでにある細菌について重要視する必要があります。

そのため、麻疹の発生は起りますが、発生の始まりはどこか他のところから発生する必要はありません。

そのウイルスは、その発病者自身にあったのかもしれないし、または環境に存在すると考えられます。

よって必ずしも外からの感染だけではないということです。

その人が病気に圧倒されるかどうかは、その人の病気の罹りやすさ=感受性(サセプタビリティ)によります。

もし彼らが影響されやすくなければ、病気の症状も出ないでしょう。

感受性は個人の健康状態と同様、環境によるものと言えます。

よって、ある特定の地域では誰もが似たような状況にあるかもしれません(学校、保育園、職場等)。

そこでは同じようなストレスがあり、同じような感受性があるため、ある人々は同じような病気に圧倒されることによって、病気の発症が生じる場合もあります。

これらの人々は、互いにウイルス(そしてその他の微生物)を感染させ合うと考えられます。

しかし、これらの感染者に接触した人の多くには何の症状も現れないことを忘れてはなりません。

微生物について覚えておかなければならない点は、微生物をサポートするものは病気の状況であるということです。

したがって微生物をサポートする状況はある地域では類似したものであろうということです。

ホメオパスとして、ウイルスの役割を理解していると信じますが、ウイルスはどこからか勝手にやってきて、あなたを襲うわけではありません。

それらは、あなたとあなたの身近な環境(特に食物)の一部として必要不可欠なものであります。

また、それは大抵毒性に関連しており、ウイルス自身で脅威をさらすものではなく、あなた自身に罹病性がある場合のみ、影響を与えるものです。

そして、それは完全にあなたの病気の感受性による方法で影響を与えるのです。

よって、あるウイルスは他の人のものよりも危険性が高いとしたら、それはある人々は他の人よりも免疫性が低いからです。

Q:どのような人に麻疹の後遺症がありますか?

A:〈 トレバー・ガン 〉この質問については、まずNaturopathic Communityについての理解と同意が必要と思われます。

一般に、症状が抑制されるとき、炎症状態はより一層はげしくなる傾向があります。

抑圧はアロパシー薬によっていとも簡単に達成されますが、抑圧によって生じるより強い症状は治癒への反応の一部であり、排毒へのプロセスです。

もしそれらが止められると、排毒と治癒はさらに困難になり、同時にその毒(と微生物)は内部の組織や神経系に影響されやすくなります。

もし、ある人がその人生において、または家族の病歴(マヤズム)のなかに慢性病を引き起す抑圧を行っていたとしたら、彼らの健康のレベルは低下するだろうし、もしその症状が同時に抑圧されていたならば、抑圧をしたことのない人よりもさらに困難なものになるでしょう。

それに似たように、抑圧をしたことはないが、高い毒性(汚染物質、腐敗した食物や水)があり、低い免疫機能(貧しい栄養作用)のために機能の働きの低さ、生活をするためのエネルギーが低いということで、排毒しようとしても、その毒性が高く、免疫力がとても低いためにうまくいかない人がいます。

彼らは麻疹に罹っても排毒作用とは逆の作用を受けてしまうことになります。

それはその病気が危険なものであるからではなく、彼らの毒性が高く、免疫作用が低いためです。

病気は排毒のための一つの試みであり、もしそれがうまくいけば、個人の免疫機能を高めることができるものです。

彼らは充分に反応できないために苦しむかもしれません。

また免疫の抑圧(ステロイドや解熱剤等)によってひどく影響を受けるかもしれません。

問題はその反応(麻疹)ではなく、毒性、精神と感情のストレスに対して、どのように反応しているかです。

ウイルスは単に一つの毒の構成要素であることを忘れてはなりません。

Q:ある人たちは「(病気の)流行を防ぐためには、予防接種の接種率が95%以上にならないといけない」と言っていますが、どう思いますか?

A:〈 トレバー・ガン 〉この考えは、「不本意ながら持っている人によって運ばれる”細菌(微生物)”の存在によって病気が起る」、そして、「血液の抗体反応によって、もしほとんどの人(彼らは免疫の集団を作るのには95%だと言っているのですが)の細菌を排除できれば、全住民から病気を完全に排除することができる」という理論上の衛生概念を基本としています。

これはまったくのナンセンスです。

まず、抗体を持っているということは、必ずしも細菌を排除するということではありません。

そして、たとえ血液内で排除されたとしても、細菌が身体の他の部分に存在する可能性が大いにあります(実際、細菌の多くは消化器管や耳、鼻、喉等に存在するのです)。

予防接種を促進する人は「天然痘は予防接種によって世界中から排除された」と言いますが、世界中における天然痘予防接種の適用は95%ではなく、全住民が天然痘の予防接種を受けたという事実はまったくありません。

それなら彼らは、一体この病気の根絶をどう説明するのでしょう? かつて猩紅熱は英国において最も多くの子どもを死に至らしめる病気でした。

1960年代以来、誰も猩紅熱で亡くなっていませんが、猩紅熱の予防接種というものは存在しません。

ポリオ、TB、コレラ、麻疹等、高い普及率を持つ他の予防接種は、病気を排除することができず、いまだ発症しています。

また、いったい彼らはどこから95%という数字を計算したのでしょう? これは予防接種促進者が創り上げたものだということが見えます。

(彼らの理論は)便利で良い理論ですが、間違った前提に基づいています。

予防接種は、あなたが免疫欠乏による病気(immune deficient diseases)になることを可能にし、内部の毒素が排除される機会を減らし、マヤズムを乗り越える可能性を減らし、慢性病の発生を増やし、マヤズムの負担を増やすのです。

Q:ある人がこう言いました。

「予防接種の副作用は麻疹の危険性より遙かに少ない。

赤ん坊を守るために、1歳の誕生日にプレゼントとして予防接種を与えてください」と。

あなたはこの言葉をどう思いますか?

A:〈 トレバー・ガン 〉これはまったくのファンタジーで、願望的な考え方です。

その人に予防接種の安全性の証拠を尋ねてください。

そして病気の危険性のどんな証拠を持っているかを尋ねてください。

そうすれば、彼が病気について、または(病気の)感受性、症状の目的、免疫の発達、毒性、抑圧、急性症状や慢性症状について理解していないことが分かるでしょう。

私たちは、予防接種の副作用がしっかりと報告されていない現状を知っています。

そして私は、それを確証する正統派医療の研究結果を持っています。

また私たちは、副作用が無視されていることを知っています。

麻疹は発展途上国で徹底的に研究されてきましたが、Measles Tropical Societyの報告によると1975年まで、それらの国々で副作用はまったく報告されていません。

予防接種の効果がある、すなわち予防接種が自然の免疫より良いという実質的証拠はありません。

そして予防接種が、より深刻な病気の見込みを増やす証拠はたくさんあるのです。

予防接種の援助者たちが、予防接種は有効だとする裏付けの乏しい証拠や、立証されていない言説で逃げられたときもありました。

しかしながら、彼らは単に証拠を持っていません。

ですから、そのようなことについて論評するよう言われたなら、「証拠」について尋ねてください。

そうすればあなた(そして私)も、そのような願望的考えより信用できるものについて、コメントすることができますから。

※トレバー・ガン 英生化学者、ホメオパス、RAH-UK校 副学長

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