12月7日 1日目 午前の様子

今年で14回目となる、日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)による学術大会「JPHMAコングレス」が始まりました。 会場となる明治神宮会館は、今回のテーマ「愛とサイエンスの融合ホメオパシー -愛は無敵-」 にふさわしく、 澄んだ空気と木々の香りあふれた、都内最大の「鎮守の杜」です。私たち 日本人は、古来から「杜」に集い、 自然や他者に対する愛情や畏敬の念を育んできました。その「杜」に集結した私達は、ホメオパシーを通して、 日本から世界へ、現在から未来へと「愛とサイエンスの融合ホメオパシー」を発信していきます。

開会宣言

まず、JPHMA秦昭二理事より、「本日、第14回JPHMAコングレスにたくさんのご来場、 まことにありがとうございます。JPHMAコングレスは、昨年まで13回を重ねてきました。第14回目の今回、 インドよりマンチャンダ氏、キューバよりブラチョ氏、その他多くのご来賓の方々をお迎えできたことを嬉しく思います。 昨年はドイツ、そして、インドで国際カンファレンスが大成功となりました。インドでは、ホメオパシーが国の 第一医学として発展し、いろいろと学ぶところがたくさんあり、感激のコングレスとなりました。 多くの日本人の方々が、ホメオパシーの恩恵を受けられますように、そして、今回のコングレスが成功する ようにお祈りいたします。ここに、JPHMAコングレスを開催することを高らかに宣言いたします。」とあいさつとともに コングレス開会が宣言されました。

大会長挨拶

由井寅子大会長によるご挨拶です。 「こうしてJPHMAの大会が明治神宮でできることを本当に嬉しく思います。日本人は、古来から神々に深く帰依してきたからです。今回のご来賓のキューバのブラチョ博士は、国を上げて病気予防にホメオパシーを使いました。キューバのカストロさんは素晴らしいと思います。インドのマンチャンダ博士は、ホメオパシーを広げる外交官のような立場で大変ご多忙にも関わらず、この2日間のコングレスのために日本に駆けつけてくれました。ホメオパシーを認めたガンジーさんは、素晴らしいと思います。日本も同じようになればと願っています。18年前の日本には、ホメオパスが私一人しかいませんでした。私は一人ぼっちで、たくさんのクライアントに接してきました。それから、日本のホメオパスは、どんどん増えて、今では600名のホメオパスが育っています。私はもう一人ではありません。みんなと一緒にホメオパシーを広げていく。ハーネマンに助けられた命ですから、ホメオパシーのために私の人生を捧げて頑張ってきました。インドやキューバなど、他国のホメオパスが助けてくれなければここまで頑張れませんでした。日本は、他国に比べれば、ホメオパシーの歴史はまだまだ浅いです。しかし、薬害に苦しむ多くの日本人をみていったことで、日本でのホメオパシーの研究が急速に発展を遂げました。私が難病患者を目の当たりにするたび、常にハーネマンに問いかけてきました。「症状があれば病気は治せる」とハーネマンは言いました。症状がある限り、私が持つ技術で、苦しむ人々を治していきたい。そして、ホメオパシーで身体・心・魂を治し、一人一人一生懸命、ご自分の人生を生きられるように願います。皆さん、このコングレスを一緒にエンジョイしていきましょう」 そして、恒例となった、地球儀のボールが、クルクルと回りながら、会場内の人の手から手へと回っていきました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
酒井由紀子氏「小児の脳腫瘍の治療においてホメオパシーでサポートしたケース」

トップバッターは、酒井由紀子ホメオパスによる脳腫瘍改善のケースです。 この小児は、元々白血病で、病院で入院治療を行っていました。まずは、臓器サポートレメディーで臓器の機能を 高めつつ、薬害の影響を少なくするレメディーにより、本人の体力と免疫力を向上。その後、ZENメソッドにより 選択したレメディーで、日に日に元気になり、腫瘍が消滅したり、小さくなったりしたケースです。 レントゲン写真により、腫瘍の大きさが劇的に小さくなっていく様子が明確にわかります。 ホメオパスもクライアントの御両親も自己治癒力の素晴らしさに非常に感激したということです。 急性症状が治まった後の本格的な慢性病治療は、まだ、スタートラインに立ったばかり。 気を引き締める思いで今後も取り組んでいきたいという力強い言葉で発表は締めくくられました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
森山知加子氏「攻撃行動と痙攣発作がホメオパシーによって改善した犬のケース」

次に、森山知加子JPHMA会員による犬のケースです。痙攣発作が起こるボーダーコリー。 音に敏感で突然怒り出すなどの攻撃行動など、特徴的な反応が見られました。 こうした症状を細かく分析して、適合するレメディーを選択。何度か相談会を重ね、 レメディーを摂取するうちに、痙攣発作が改善され、飼い主さん自身のストレスも軽減されていったとのこと。ZENメソッドが、人間だけでなく、犬の症状をも改善するということを実証しています。 痙攣発作時の動画や、ホメオパシー開始前とその後の動画により、変化は一目瞭然でした。薬害の影響が多く見られた症例でしたが、薬害だけではなく飼育の仕方も犬の問題行動の大きな原因となります。その意味で、これからも犬と飼い主さん両方をサポートしていきたいということです。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
松尾敬子氏「20年間続いたリウマチが改善したケース」

松尾敬子ホメオパスの発表は、「とにかく目の前の苦しんでいる人を助けたい」という気持ちが伝わってきました。苦しんでいる人のためなら、ホメオパシーがバッシングされようと周囲の環境がどうあろうと信念をもってホメオパシーをやっていくというという力強いメッセージから始まりました。 クライアント本人の症状のみならず、遺伝的な病気の傾向や生い立ち、病歴を詳しく分析。ZENメソッドによって選択されたレメディ-により、ホメオパシー使用前後の検査値が推移する様子がよくわかりました。クライアントの方の症状が改善する過程で、症状が良くなっていっても、検査数値の結果が伴わないこともあることなど、細かく考察され、とても学びとなるケース事例でした。

米丸輝久氏
「自家採種、種から自然にこだわり、農薬、化学肥料を使わず、 ハーブとレメディーを使った日本豊受自然農洞爺自然農場の実践」

日本豊受自然農洞爺支社の米丸輝久氏による「自家採取を続けてみて」というテーマ発表です。 洞爺の農場では、自家採取の種を使って自然農法で作物を育てています。毎年、続けて育てていくうちに「種が土地に馴染んでいく」という感覚があるとのこと。 自家採取の種は、植物自身の力で、その土地に馴染んでいきます。自家採取による農業は本来の自然な姿ですが、そのような農業をやられているのは数少ないのが現状です。自立した種を存続させ、自然な農業のために、今後も、自家採取を続けていくつもりだとの力強い言葉でしめくくられました。

川田薫氏
「生命誕生実験から見えてくる科学」

ゲスト発表のトップバッターは、川田研究所 理学博士 川田薫氏。「生命誕生実験から見えてくる科学」というテーマで発表されました。 水科学では第一人者で、日本を代表する科学者である川田薫博士は、昨年に引き続いてのコングレスの発表となりました。ホメオパシーの高希釈溶液の作用メカニズム解明にもつながる水の研究に続いての発表となりました。今回の発表は、大会テーマ「愛とサイエンスの融合」にも正に相応しい、モノと意識をつなぐ、これからの科学の新しい可能性についての発表となりました。最初に、川田博士が世界で初めて成功させた「無機物からの生命誕生実験」の解説、その中で、同じく、わずか100万分の1のミネラルを添加することで、水の粒子が構造化することを、これも世界で初めて川田薫氏のグループが、その様子を電子顕微鏡写真に撮影した写真も公開されました。 その時の実験映像がスクリーンで公開され、無機物がある条件下で生命を獲得する、その映像は大変衝撃的でした。さらに生命を獲得することはエネルギーを獲得すること、エネルギーを得ること、エネルギーを得ることは質量の変化を伴うという仮説の下、ラットの実験を行い、今度は多細胞生物でエネルギーかが外れる瞬間を測定する実験を行い、超精密な秤により、その変化の測定に成功されたとのこと。これは、従来の唯物史観の科学を超え、意識の生命活動に及ぼす影響を含め新しい科学が発展する可能性があります。

認定証授与式、記念撮影

JPHMAコングレスでは毎回、CHhom(カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー)でその年に認定された有資格者の認定証授与式が行われます。
舞台上には、授与対象達が登壇。
今年は、新たに、次の資格者が誕生しました。
・JPHMA認定プロフェッショナルホメオパス(76名)
・JPHMA認定アニマルホメオパス(7名)
・一般財団法人日本ホメオパシー財団認定ファミリーホメオパス(25名)
・インナーチャイルドセラピスト(53名)
・ホメオパシー自然農従事者(36名)。

各資格者の代表者が、由井寅子JPHMA会長より認定証を授与されました。
◆永田憲司さん(JPHMA認定プロフェッショナルホメオパス)
「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。我々一人一人、それぞれ家庭の事情を抱えつつ、学校に通い続け、無事試験に合格できました。ありがとうございました」

◆石塚静穂さん(一般財団法人日本ホメオパシー財団認定ファミリーホメオパス)
「1年間いろいろなことを学ばせていただいてありがたかったです。これからもホメオパシーのことをたくさん学ばせていただきます」

◆北村秀夫さん(インナーチャイルドセラピスト)
「宇宙広しといえども、このようなすごい講座はないと思います。インナーチャイルド万歳!」

◆水野和子さん(ホメオパシー自然農従事者)
「学長が常々仰られている、これからの日本の復興のために必要な自然農法を学ばせていただきました。これからも家族や友人に実践してもらえるよう、自分のできることから取り組んでいきたいと思います」

最後に会場全員で、にこやかに記念撮影となりました。

事例展示

明治神宮会館の第一研修室では、全国の認定ホメオパスによる改善事例のポスターが展示されています。 これらの展示は、コングレス開催期間中、いつでも見ることができます。 今年は、新たにインナーチャイルドセラピストが誕生したこともあり、インナーチャイルド癒しによる症状改善事例や、動物の事例も見受けられました。 会場内は、活発な意見交換で賑わっていました。

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