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1日目の様子

午前

会場の様子

毎年開催されている日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)によるホメオパシーの祭典。12回目の今年は「ホメオパシー国際チャリティーカンファレンス」として、昨年に引き続き、茨城県のつくば国際会議場にて開催されました。「国際カンファレンス」の名前にふさわしく、会場には今回来日したアメリカ、イギリス、インド、オーストラリア、オランダ、カナダなどの国旗が掲げられました。

今年の3月11日に起こった東日本大震災と、それに続く福島第一原発の事故。今回の祭典は、この未曾有の災害からの日本復興およびホメオパシー普及のために企画されました。この国際カンファレンスで得た収益は、被災地の復興のための支援活動費用として使われます。

本日は、秋らしい爽やかな晴天に恵まれ、全国からJPHMA会員、RAHおよびCHhom学生、ホメオパシーに関心のある多くの一般の方々が続々と参集。ロビーで賑やかに、互いの再会を喜び合ったり、関連書籍を購入したり、症例パネルを興味深く眺めていました。

開会宣言

JPHMA秦昭二理事により、「ホメオパシーを国に認めていただくこと。そして多くの日本の方々が、ホメオパシーを使うことで、より健康になること。これらは一人一人が手を取り合えば実現できます。ホメオパシーの振興と、自然に恵まれた美しい日本に対する誇りを取り戻すため、皆さんの力を結集し、ここに開会を宣言いたします」
と、開会が力強く宣言されました。

続いて、JPHMA秋山弁護士から、今回のカンファレンスで留意していただきたいことが話されました。
「表現の自由・学問の自由は、日本国憲法によって保障されていること。全国のホメオパスは、医師法・薬事法を順守していること。今回のカンファレンスでホメオパシーによる改善ケースの学術発表をお聞きになる方々は皆、自己の直観と良心に基づいて聞いていただきたいということ」などが説明されました。

大会長挨拶

国歌斉唱に続いて、由井寅子JPHMA会長より挨拶がありました。JPHMAとして直接2回被災地を訪問した会長。震災時の映像と、被災地を訪問した際の映像、由井会長による被災地での講演会の映像が、約7分間流され、会場からすすり泣く声も聞かれました。

「私が潰瘍性大腸炎で死にかけたとき、ホメオパシーは私に新たな命を与え、生きる希望を与えてくれた。だからこそ、私はホメオパシーに対して恩返しをしたい。今回の大震災のように、人生はいろいろある、起こるべきことは起こる。しかし、希望を持って生きることが大切。そして皆さん、自分らしく生きることを大切にしていってほしい。
日本が大変な災害に遭遇し、地震や放射能汚染の恐れなどがある中、日本のために集まってくれた海外の友人達に、心から感謝したい」

そして、壇上より、会長の手から大きな『地球のボール』が客席に向かって投げられ、多くの方々の手に渡りながら、再び檀上に戻され、大きな拍手が沸き起こりました。

続いて、海外からの来賓による発表がありました。

ケイト・バーチ氏  「小児期の発達と健康促進の為のノゾーズの使用」

まずは、NASH(ホメオパス北アメリカ協会)副会長で、ホメオパシーによる感染症・伝染病予防と免疫力強化に取り組んでいるケイト・バーチ氏。
ワクチンの接種率が高いアメリカでは、自閉症の率が非常に高く、130人に1人が自閉症と言われているというショッキングな統計があるそうです。

「病気は恐れ、忌み嫌うものでなく、病気に罹り、自己治癒力によって解決することで、病気に対する対処方法を体で学ぶことができる。ホメオパシーは、この一連のプロセスを妨げず、促進し、免疫力を高めることができる。ノゾーズのレメディーを効果的に使えば、病気を予防し、免疫系を高めることができること。」についての発表でした。

トレバー・ガン氏 「免疫発達の心理学と生理学、そしてホメオパシーの重要性」

続いて、RAH英国本校副学長を務める生化学者であり、『予防接種は果たして有効か』の著者として知られるトレバー・ガン氏。これまで何度も来日して講演されていますが、今回は、免疫系についての発表が中心でした。

主に「免疫とは何か、パスツールとぺシャンによる免疫研究の相違、そして免疫系のメカニズムなど。免疫系の正しいメカニズムを理解すれば、発熱や炎症が病気に対する体の正しい反応であり、抑えることが無意味であることがわかります。また、症状を抑圧すれば、病気に対する罹りやすさや、新たな慢性病を生み出してしまう。ホメオパシーは、体の毒素の排出を促し、免疫力を高めることができる。」ということが発表されました。

また、病気の解決と免疫の獲得は、誰も代行することができない、自分自身の体によって体験されなければならない。病気を恐れる必要は何も無いこと…。
これらについて、わかりやすい概念図とランセット誌など多くの論文・データの引用によって、明快に説明されていました。

午後

常陸の国 ふるさと太鼓会 「和太鼓」

昼休み後のアトラクションとして「常陸の国 ふるさと太鼓会」による和太鼓の演奏が行われました。

江戸時代から連綿と続く日本の伝統芸能。この伝統を次世代に引き継ぐべく、真っ赤な衣装に身を包んだ叩き手たちが軽やかに、力強く演奏しました。
最初の曲は、しの笛のメロディに合わせて、最年少小学校1年生の女の子の太鼓で始まりました。そして、主宰者による力強い「風雲太鼓」。三船敏郎主演の映画「無法松の一生」にも出てくる、勇壮な大太鼓による曲です。
踊るように様々なリズムで叩いたり、要所でソロも入ったりするなど、様々な奏法を使い、ダイナミックに演奏されました。

海外の来賓の方々は、とても熱心に興味深く鑑賞され、感銘を受けていたようです。演奏終了後、会場からは大きな拍手が送られました。

JPHMA認定証書授与式

午後の発表の前に、JPHMA認定証書授与式が執り行われました。

RAHパートタイム11期生、フルタイム3期生、動物コース5期生を中心とした対象者が壇上に上がり、代表者の松田朱美さんが、新たな希望を胸に、JPHMA由井寅子会長から認定証書を授与されました。

今年度は新たに、JPHMA認定ホメオパス93名、JPHMA認定アニマルホメオパス15名が誕生しました。

エワルト・ストットラー氏 「オルガノンと慢性病論に基づいたホメオパシー治療」

午後のトップは、ハーネマン研究者であり、ホメオパシー治療における緻密な理論に定評のあるエワルト・ストットラー氏。

病気はバイタルフォースの乱れによって起こること。病気の根底には、ソーラ・サイコーシス・スフィリスなどのマヤズムがあること。病気を抑圧することによって遺伝的慢性マヤズムができること。まず、これらのホメオパシーの基礎理論について説明されました。
そして、植物レメディーと鉱物レメディーの使い分け、介入レメディーについて、レメディーの処方の仕方、ノゾーズの使い方、CポーテンシーとLMポーテンシーの違いを踏まえたうえで、慢性病をどのように治療していくのか、ハーネマンの著作である『オルガノン』『慢性病論』を詳しく紐解き発表されました。

過去200年、ホメオパシー界には、ケンティアンとハーネマニアンの対立関係があったわけですが、『オルガノン』『慢性病論』を読むと、ハーネマンの行ってきた治療がどんなものか、どのような理論に基づいた治療であったか、非常に明確であることをストットラー氏の発表から教えられます。

工藤暢彦氏/米丸輝久氏 「ホメオパシー自然農業の実践」

北海道の洞爺湖畔や静岡県熱海の農場でホメオパシー自然農業に携わっている工藤暢彦氏と米丸輝久氏より ホメオパシーの自然農業の内容と、今後の活動について発表されました。

ホメオパシー自然農業では、農薬・化学肥料を使わず、ホメオパシーのレメディーや植物発酵活性液(アクティブプラント)を使って作物が育てられています。工藤氏曰く、特に土づくりが重要で、落ち葉・生ゴミ・米ヌカ・植物発酵液・緑肥などを使って、作られているそうです。
また、洞爺湖畔でハーブを育てている米丸氏は、遺伝子組み換えなどに頼らない、土地にあった性質のものを育てていくことが必要だと伝えられました。

そして、本物の「食」、本物の「農業」を目指して自給自足を目標としていくことが発表されました。

阿部幸一氏 「福島でのホメオパシーを活用した桃栽培の報告」

福島原発の事故によって大きな被害を受けた福島市で、ホメオパシー自然農法による果樹栽培の研究を実践されている阿部氏による発表が行われました。

植物発酵液、有機肥料によって栽培されている桃や梨は、放射性物質による土壌汚染や、虫害などによる被害がありましたが、阿部さんの大きな努力により、収穫可能に。
まだまだ試行錯誤している段階だそうですが、阿部さんが収穫した果物から、放射性物質は検出限界値を下回っており検出されなかったそうです。
発表後、会場からは安心・安全な果物作りを目指している阿部さんに、大きな拍手が送られました。

JPHMA会員 「JPHMA会員たちによる被災地からの報告」

東日本大震災によって大きな被害を受けた福島・宮城・岩手3県のJPHMA会員代表から、被災地の映像と共に、被災地についての報告がありました。

会員自身はもちろん、会員の家族や友人達も、多くの被害に遭いました。地震後の過酷な生活。一日一日を乗り越えることで精一杯。自分自身の中にある恐怖や不安と向き合う日々が続きました。
地震が起こってからいち早く、由井会長が被災地に駆けつけてくれたことが、大きな希望と勇気を与えてくれたこと。そして、全国のJPHMA会員から義捐金や支援物資が贈られたことに、感謝の言葉がありました。

地震と放射能による恐怖と不安は今も続いていて、多くの被災者に大きなショックが残っています。しかし、ただ援助を待つだけではなく、共に協力し合いながら、自分達でもホメオパシーを実践することによって、一歩一歩前に向かって進んでいきたい…との思いが語られました。

「地震でめちゃめちゃになっても、放射能で汚染されても、福島を愛しています」
「We Love the Earth!We Love Homoeopathy!!」

涙で言葉を詰まらせつつも、語られた会員達の力強い言葉。会場中の人々で悲しみを分かち合い、大きな感動と勇気をいただきました。そして、客席のあちこちからスタンディングオベーションが起こりました。

由井寅子氏
「放射能問題と農業問題に対する ホメオパシー的アプローチ and めざめよ、日本人!」

由井寅子JPHMA会長により、東日本大震災に関する活動や考察について発表がありました。

JPHMAによる被災地支援の報告、福島の土を希釈振盪して作られたレメディーのプルービング結果と効果、携帯に便利な災害用超小型キットの紹介、植物や土壌菌による放射能汚染浄化の可能性、放射線と癌細胞についての考察などなど、盛り沢山な内容でした。
元々、日本は自然災害が多い国。しかし、日本人には古くから自然災害を含めた自然と共に生きる知恵と、体を浄化し災害や汚染を乗り越えるための伝統的な発酵食品があります。広島・長崎の原爆投下後も、見事に復興したのです。

「苦しみと罪悪感を乗り越え、伝統を復活させ、今こそ日本人としての誇りを取り戻すべき!日本の力を信じよう!」

会長の力強い言葉に、大きな拍手が沸き起こりました。

国際フォーラム 「環境問題について:食・農・自然エネルギーなど」

本日の最後に、来賓の方々と由井会長を中心に、一言ずつお言葉をいただきました。

カトリーナ・ルンド氏(ノルウェーのホメオパス)

日本がこういった大変な時に、来られて良かった。

由井寅子会長

泣いているだけでは何も変わらない。大変な苦難があっても、負けずに乗り越える気持ちが大切。

ルディー・バースパー氏

恐怖を乗り越えることが大切。恐怖は、免疫システムを抑圧してしまう。乗り越えることによって、大きな力を得ることができる。ホメオパシーを利用して、乗り越えていきましょう。

ジョージ・ディミトリアディス氏

被災したJPHMA会員の前向きな言葉に感動した。日本人と日本の文化に敬意を持っている。だからこそ、日本人にプライドを取り戻してほしい。

トレバー・ガン氏

私、個人の体験から。近しい人の死など、人生のいろいろなショックで、気持ちが落ち込むことがある。一歩一歩乗り越えることで、いつしかそれが積み重なっていくもの。皆さんが困難を乗り越え、より強くなることを願っている。

プラサンタ・バナジー氏

日本に対して素晴らしい印象を持っている。由井会長が人々を癒すためにホメオパシーを多くの人に広めたことを実感した。インドで1934年の大地震が遭ったとき、父が患者にCoff.200Cを与えて、人々の気持ちを癒した経験がある。何かあれば、日本のためにいつでもお手伝いしたい。

プラティップ・バナジー氏

何を言っていいのかわかりませんが、皆さんは家族だと思う。由井会長が母親で、会員の皆さんが子供たち。これこそホメオパシーの精神だと思う。一つになっている皆さんだからこそ、困難を乗り越えられると思う。

エワルト・ストットラー氏

福島の映像に世界中がショックを受けた。日本政府が原発を廃止することを強く希望する。また、ホメオパシーのレメディーによって、放射線の害に対する対策が必ずできると思う。私自身も、今後、これらの問題を解決するために支援していきたい。

ケイト・バーチ氏

由井会長に初めて会った時、強いライフフォースに満ちている人だと感じた。世界は日本に注目している。技術や経済的発展を追い求めるだけではなく、地球にとって良いことは何か、考えなければならないときにきていると思う。

酒向猛氏

20世紀は、化学薬品に溢れた世紀だったと思う。21世紀はホメオパシーの発展を願う。

小谷宗司氏(自然科学研究所理事長)

今日一番思ったのは「結果をよく調査・評価すること」。長野県の湖沼が、災害に遭った時、人為的に水路を変えて復興したため、乾燥が進んでしまっている。長い目で見なければわからないことがある。調査しなければわからないことがたくさんある。今回の震災による影響は、きちんと調査・評価されているのだろうか。これからも学んでいきたい。

秦理事

今回の震災では、とにかく復興してほしいという思いで、様々な支援をしてきた。東北で亡くなった3万人を思ったとき、太平洋戦争で亡くなった方々のことを思った。戦争で亡くなった方々は、今の日本の状態を見て、どのように思われるだろうか。莫大なエネルギーを消費する今の生活は、本当に文化的で豊かな生活なのか。まず、私達の生活を見直すことが大切。止まない雨はない。一緒に乗り越えていこう。

秋山佳胤氏

弁護士として原発廃炉を求める意見書をまとめるなどの仕事をしている。今年行ったアマゾンで、熱帯雨林がかなり破壊されていることを実感した。「日本はどうなってしまうのか」と不安になるのではなく、一人一人の行動に未来が委ねられている。3月11日が悲惨な日として歴史に刻まれてしまうのか、私達の意識を大きく変化させた記念日となるのかは、私達一人一人の意識にかかっている。みんなの力で素晴らしい世界を作っていこうではないか。

工藤暢彦氏

被災地のJPHMA会員の言葉が重く心に残った。私が何を言っても、彼らの言葉には及ばない。早く畑に戻って草取りをしたいと思う。大切なのは感謝の気持ち。感謝することが難しいときもあるが、心から感謝できたとき体が軽くなった経験がある。皆さんのことをかけがえのない同士だと思っている。

由井寅子会長

今日は長いこと皆さんお疲れ様でした。地震と放射能の恐怖を乗り越え、海外から来られた方々、本当にありがとう。ホメオパシーを愛してくれてありがとう。明日も頑張ろう。

ウェルカムパーティー

今回のカンファレンスにいらっしゃった、海外の来賓の方々を歓迎し、ウェルカムパーティーが開かれました。

「とにかく食べましょう。乾杯!日本復興!!」
着物にお召し替えになった由井会長の音頭で、次々とグラスが傾けられました。
参加者達は、バイキングに舌鼓。由井会長や来賓の方々を囲んで、歓談の輪が広がりました。

アトラクションとして、午後に演奏された「常陸の国 ふるさと太鼓会」の方々が再び登場。演奏を披露されました。
由井会長や海外の来賓の方々も、大太鼓を叩いて楽しまれました。

続いて、日本の伝統行事である餅つき大会。こちらも由井会長を始め、海外の来賓の方々も、杵で何度も餅をついていました。

「JPHMAホメオパシー、ウェルカムパーティーばんざい!」
最後に宮崎理事からの挨拶とともにパーティーは終了。1日目を無事に終えることができました。

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