JPHMAコングレス実況報告 1日目午前の様子

-Spot report-2010.09.25(sut)

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2010.09.25(土)会場の様子

ホメオパシーの祭典、日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)コングレスが、今年は 茨城県のつくば国際会議場を会場にて、JPHMAの秦昭二理事の力強い開会宣言 によりスタートました。

雨の中、全国各地から、JPHMA会員やホメオパシーとらのこ会員、一般の方がコングレスにお集まり頂き、つくば国際会議場の大ホールは、ほぼ満席になりました。今回は、ホメオパシーが様々な面で社会でも注目されていることから、これまでホメオパシーに縁のなかった方も参加され、ホメオパシーの学術大会に相応しくおごそかな雰囲気の中、コングレスがスタートしました。

また、JPHMA秋山弁護士からは、今回のコングレスにおける、ホメオパシー治癒ケースの学術発表は日本国憲法に保障された、学問の自由・言論の自由に基づくもので、ホメオパシーの成果を堂々と発表してほしいと、解説がありました。



引き続き、由井寅子JPHMA会長から大会長挨拶としてメッセージがありました。ホメオパシーが社会に広がっていくプロセスでは、どこの国でも、第1段階としてホメオパシーが社会から無視されること、第2段階として、ホメオパシーに対して軋轢や批判が起こること、そして第3段階として、ホメオパシーを国や社会が受け入れていくという一連の過程を経るということが話されました。

そして、日本においても、この16年間、10~15万人の方がホメオパシーを使う時代、すなわち1000人に1人が使うような時代に入り、政府レベルでも統合医療での候補の1つとしてホメオパシーが検討される時代となりました。



今回の一連の報道は、まさにホメオパシーが日本において、第2段階に入ったことを意味しています。今回の報道などをきっかけに多くの方がホメオパシーという言葉を知り、今後さらにホメオパシーが大きく広がるためのきっかけにつながっていくとの見解を示されました。


次に、たくさん頂いた祝辞の中から、ICHの初代会長で欧州の21ケ国のホメオパシー団体をまとめる欧州ホメオパシー中央評議会(ECCH)のペター会長(ノルウェー・ホメオパス)からの祝辞が紹介されました。



今回は、世界28カ国のホメオパシー協会からなるホメオパシー国際評議会(ICH)のグウィネス・エヴァン会長(ニュージランド・ホメオパス)、ICHの秘書官であり、欧州のホメオパシーの発展を支えてきたスティーブン・ゴードン秘書官(英国・ホメオパスを迎え、来年10月の、日本初開催となるホメオパシー国際評議会(ICH)カン ファレンスに向けてのステップとして位置づけられる大会であります。今回のコングレスにはアメリカのクラシカルホメオパシー協会のトップや日本のクラシカルホメオパシー団体の理事の方も参加され、日本でホメオパシーを行う人々が、主義主張を超えてホメオパシーが1つにまとまるきっかけとなる大会となりそうです。



一日目の最初の講演は、「胎内記憶」に関して発表し、自然な出産に取り組み、ホメオパシーにも理解ある池川クリニックの池川明氏の記念講演が行われました。その後、同時通訳システムを使ったICHグウィネス会長の記念講演が行われました。既に100年以上歴史のあるニュージーランドのホメオパシー発展の歴史を例にあげ、日本のホメオパシー発展へのエールを頂きました。





学術ケース発表(午前の部)

全国で活躍するJPHMA認定ホメオパスによるホメオパシーの治癒ケースの学術発表に移りました。

演者:小林由希子
東京本部ホメオパス JPHMA認定ホメオパスNo.182
 
日本ホメオパシー東京本部の小林由 希子ホメオパスが化学物質過敏症や電磁波過敏症で苦しむ女性のケースを発表し ました。 ホメオパシーによってどのように改善していったか、また、プロとしてどのよう に最適な ホメオパシーレメディーを選び、改善につなげたのか、由井JPHMA会長の提 唱する ハーネマンに基づくホメオパシー的3次元アプローチメソッドに従ったアプロー チが紹介され、 日本で70万人もいるといわれる過敏症に苦しむ方々にも希望を与える発表とな りました。
 
演者:西田稔子
福岡本部ホメオパス
JPHMA認定ホメオパスNo.074/ 同認定アニマルホメオパス
 
日本ホメオパシーセンター福岡本部の西田稔子ホメオパスから『薬剤の排出と恐怖のレメディーで子どもの精神面の成長をうながしたケース』というテーマで発表がなされました。ものごとについてのこだわりが強く、周りの子どもとのコミュニケーションがとれず、アスペルガー傾向のある男の子が、薬剤のレメディーや恐怖のトラウマのレメディーをとることによって、精神面の現れとして、描く絵画なども明らかに変わったケースの報告が行われました。子どもの心を育くみために、また、コミュニケーション障害や発達障害にもホメオパシーの改善の可能性を示すものでした。
 



JPHMAコングレス実況報告 1日目午後の様子

-Spot report-2010.09.25(sut)

2010.09.25(土) アトラクション~記念講演~海外ゲストスピーチ

午前中のケース発表が終わりお昼休憩では、ホメオパシーのコングレスに相応しい多彩で自然な出展ブースや企画、展示コーナーが好評で、多くの方で賑わいました。ホメオパシー自然農法でつくられたハーブティーや、ハーブのカクテルを提供するマザーチンクチャーバーなども人気を集めていました。また、ホメオパシー自然農場でつくられた野菜なども展示され、ほめおぱしっくいを使った 建物の事例の紹介も行われていました。

また、この昼食の時間帯には、1000人以上の会員で構成される日本ホメオパシー医学協会の2010年、年次総会も開催され、昨年度実績及び今年度計画報告とともに2011年の国際カンファレンスに向けての取組み方針が確認されました。

午後のプログラムは、日本の伝統、魂を揺さぶる「音のホメオパシー」とも呼ばれる、山本竹勇さんと、お弟子の手塚勇月さんによる勇壮な津軽三味線の演奏からスタートしました。津軽じょんがら節をはじめ、締めはコングレスを祝って即興曲の演奏もあり、海外来賓の方々をはじめ、参加された方々は、心に沁 みわたる日本の伝統の音楽を堪能されました。演奏後には、コングレス恒例となった参加者全員での記念撮影が行われました。

引き続き、日本ホメオパシー医学協会の活動が映像で紹介され、12年間にわたる日本のホメオパシー発展の礎を担ってきたJPHMAの活動を皆さん興味深くご覧になっておりました。



その後、記念講演、学術発表に入りました。まず、医療コンサルタントで、NPO法人IHMAの代表の野口哲英代表による「我が国医療、介護における統合医療の役割と将来」というテーマで記念講演が行われ、ホメオパシーを含む代替医療が日本の医療を改革する可能性について、話されました。その中で、ホメオパシーの担うべき役割が示され、参加者を触発するすばらしい講演内容となりました。

それに続き、スティーブン書記官の記念講演では、200年の歴史を持つヨーロッパでいかに ホメオパシーが各国の国民の健康、生活にいかに根付いているか、そして、現代医学の限界を補う補完・代替医療として、これからの人類の健康に対するホメオパシーの役割について語られ、これからの日本のホメオパシーの進むべき道筋やビジョンをシェアしていただき、参加した方々を勇気づけてくれました。



由井会長の「信念の病気、インナーチャイルドをホメオパシーと本人の気づきで治す」は会場全体が涙に包まれる感動的な発表となりました。由井会長はホメオパスとして、一人一人に全力で受けとめ、発する言葉のレメディーで、本人に気づきを与える様子は筆舌につくしがたいものがあります。これまでの豊富な経験と並はずれた知識がなくては、できるものではありません。クライアント本人が自分の力で幼少時代からの心の大きなトラウマ、インナーチャイルドを乗りこえていくのをサポートするホメオパスに与えられた 仕事の本質を、今回のDVDで映し出された健康相談のケースは皆に伝えてくれました。また、グウィネス会長からのリクエストで急遽追加された、アトピーなどのアレルギー疾患の治癒事例の紹介も、本当にわかりやすく、解説されていました。由井会長の提唱するハーネマンの原点に基づく3次元処方での治癒率の高さは、海外からも驚きをもって迎えられており、世界のホメオパシーの発展に日本が果たすべき役割が今後さらに重要になってくるものと思われます。




学術ケース発表(午後の部)

由井会長の感動的な講演の後には、午前に引き続き全国のホメオパスによる学術ケース発表が行われました。皮膚症状、心の問題、動物の臓器機能障害についての改善例といった実践的な知識の発表に、会場のホメオパスや学生は真剣な表情で耳を傾けていました。


演者:八幡丹美
札幌本部ホメオパス
JPHMA認定ホメオパスNo.029
同認定アニマルホメオパス
演者:古園井成子
福岡本部ホメオパス
JPHMA認定ホメオパスNo.004
演者:笹木眞理子
大阪本部ホメオパス
JPHMA認定ホメオパスNo.257
同認定アニマルホメオパス
 

ワークショップの様子

続くワークショップでは、ファーストエイドとしてのホメオパシーの活用等についての発表がありました。このように皆が急性症状をホメオパシーで対応することにより、病気が深刻になることを回避することができれば、国の医療費の減額などにもつながるのではないでしょうか。

演者:小島利恵
JPHMA認定ホメオパスNo.444
演者:宮崎日出子
JPHMA認定ホメオパスNo.067
演者:片桐 航
JPHMA認定ホメオパスNo.012
演者:秋山佳胤
JPHMA認定ホメオパスNo.411
 


ポスター発表の様子

ステージでの発表が終わり、2Fの会場に展示された約60ケースのパネルの前で、ホメオパスが自分のケースについてのポスター発表を行いました。どのパネルの前も賑わっており、ケースの内容を熱心にメモしたり、発表者に質問したりする姿が見られました。





ICH会長、書記官のウェルカムパーティーと来賓、ホメオパスを囲んでの懇親会

ポスター発表後には、2011年のICH国際カンファレンスに向けた記念パーティーが開催されました。ICHグウィネス会長やスティーブン書記官を迎えて、たくさんの招待者の方を含めて、約300名の方が参加され、盛大な祝宴となりました。

「世界のホメオパシーがひとつになる」2011年のカンファレンスに向けて、たくさんの参加者から、はなむけの言葉や力づよい励ましの言葉をいただきました。由井会長は「来年のコングレスに向けて、国や流派を超えて世界中のホメオパスが手に手を取り合い協力していくことが重要である」との発言に、会場内から大きな拍手が沸き起こり、皆が来年のコングレスに向けてこころをひとつにしました。

今後のホメオパシーの発展を予期させるとても盛況な記念パーティーとなりました。


明日のコングレス2日目も、きっと素晴らしいものになると思います。速報でお送りし ますので、どうぞお楽しみに。

 

※スティーヴン・ゴードン氏の講演のなかで、同時通訳において誤りがございました。
EUでのホメオパシー普及人口において、1000万人とお伝えいたしましたが、正しくは1億人でした。 ここにお詫びし、訂正させていただきます。